■確定拠出年金改正(私見)
こんにちは。
社会保険労務士 沖本事務所です。
本日、確定拠出年金に関する法改正がありましたので、これについての私見です。
確定拠出年金とは、会社が将来の退職金原資を従業員に拠出し、従業員自身が自己責任で金融商品に投資をして運用するものです。
個人的にはあまりお勧めしていません(現時点では)。
理由は、金融商品に詳しい・関心の高い従業員ばかりではないからです。
国としては、投資によって経済が活性化する目的があるようですが、金融機関や会社の従業員への情報提供や教育が十分ではないように思います。
今回の改正は、だれでも確定拠出年金ができるようになった反面、60歳まで投資したお金が返ってこないという、国にとって更に都合の良い仕組になったように思います。
また、確定拠出年金で一番儲かるの実は運用を任された銀行で、運用口座を持つだけで年間数千円の手数料が発生し、さらに信託報酬(=運用手数料)が、運用資産の数%程度年間で発生しますので、退職するまでの長期間運用するとなると非常に大きな数字となります。
本人が一番儲からないとねぇ・・・。
批判ばかりしましたが、確定拠出年金、良いところももちろんあるんです。
- 会社が拠出した拠出金は全額非課税。
- 運用益は非課税
- 運用後の資金は、年金形式で受け取るのであれば公的年金等控除、一時金で受け取るのであれば退職所得控除の対象になる
と、税制優遇がすごいのです。
本日午後1時、抜本的法改正成立!最速で確定拠出年金改正の重要ポイントを解説(Yahoo!ニュースより)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/syunsukeyamasaki/20160524-00058017/